私の研究について



しちのへ内科医院 院長・七戸満雄

 めまいと耳鳴り、難聴が組み合わされている症例は、遠くギリシャのヒポク ラテスの時代から記載されていたらしい。しかし、これが内耳の病気であると1861年、今から130年以上前に最初に報告したのはフランスの医師メニエー ルです。またオーストリアの医師バーラーニは内耳系の生理学、病理学に関する研究で1914年度のノーベル賞を受賞しております。そして、病理学的に内リ ンパ水腫であると1938年に大阪大学の山川教授が世界で初めて発表しております。
  
 一方帯状疱疹や耳介の帯状疱疹であるラムゼイハント症候群のウイルスが、実は子供のミズホウソウと同じであることを発見したアメリカのウイルス学者ガイ ジュセクは、遅発性ウイルス感染症の研究で1976年ノーベル賞を受賞しています。

 その後、世界の多くの学者の研究が今も続いております。日本では1972年から厚生省研究班が診断、治療法の確立と原因の究明に乗り出しています。しか し、原因が不明のため薬物、局所、手術療法も、すべて、対症療法にすぎません。
 
 私があえて、このホームページを開いたのも、本文に述べた経験から、大方のメニエール病および周辺疾患はアルファヘルペス亜型の感染症と確信した からです。勿論少数ながら他のウイルスによって起きる可能性もあるかも知れません。その辺の詳細で確定的研究は将来の課題であります。ともあれ、 メニエールの原因と治療に貢献できたと考えております。一日も早く専門医および厚生省の研究班が追試して下さるをお待ちしております。

 最後に、陰に陽に励ましとご指導下さいました畏友、元札幌医科大学学長、札幌医科大学名誉教授、菊地浩吉先生に深く感謝申し上げます。

                                 


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